噛み合わせ

あなたはどのタイプですか?
1.カチカチと衝撃音を出して咬む
2.上下の歯が触れ合う数ミリ前でいったん下あごの動きを止めてから、じんわりと咬む
3.前歯を上下接触させてから下あごを後退させながら咬む
1の方は咬む力が直接歯や歯周組織に衝撃を与えるため、実に様々なトラブルが生じやすくなります。
額口腔系を健全に保つためには左右の顎関節(がくかんせつ TMJ)と前歯の計3点つまり切端咬合位(前方咬合位のうち、上下顎中切歯の切縁同士が接触する咬合位のこと)で正確に下あごを動かすことが大切なこととなります。
噛み癖を付けることなく下顎を前方へあるいは斜め前に動かして前歯部・犬歯部を使って咬むということが重要です。
下あごが自由に動くことがとても大切なことなのです。
そのためには、前歯で噛みきり犬歯で引き裂くという行為になります。
ご承知のとおり、現代では食べ物の軟食化が進んでいます。
この問題点として、咬むときに前歯、犬歯を多く使わなくとも臼歯だけで食事が完結してしまうという点です。
この反省から硬いものを多く食事に取り入れよく噛むようにするよう主張する専門家の意見もありますが、硬いものを前歯、犬歯を使わず臼歯部だけで咬めば問題は解決できません。
前歯、犬歯が本来の役割を果たすことが重要なことなのです。
前歯が本来の役割を果たすようにするためには、
1.大きく口を開けて
2.下あごをわずかに前に出して
3.上下の前歯同士が接触するように口を閉じていき
4.前歯部が上下接触した後に下あごを後ろに下げながら
5.臼歯部が最も安定する位置まで噛み込む
という顎の動かし方を練習します。
もし、これでも前歯が当たらないときは、下あごを少し前に出しながら徐々に口を閉じていき、上下の歯が当たる直前に下あごを後ろに下げながら臼歯部が安定する位置を探し、噛み込むようにします。
この方法で下あごの動きを改善できれば、咬むときにカチカチ歯がぶつかる音がすることもなくなるでしょう。