治療方針
私たちは普段ほぼ無意識のうちに食べ物を口に運び咀嚼し飲み込んでいます。
そしてそれ以外の時にも無意識のうちに歯を使っています。
私は普段の生活における偏った歯の使い方が虫歯、歯周病そして顎関節症の原因の一つであると考えて治療にあたっています。
歯科治療において「症状を良くすること」は当然ですが、多くの場合その症状はその方が持つ偏った体の使い方の結果であり、その原因を調べることが重要であると考えております。よく「体の声に耳を傾けて」症状の意味を知るという表現が使われますが 歯科においても症状は体が発する信号です。痛みは多くの場合「もうそういう使い方をしないで」という体のSOSなのです。
その信号の意味をキャッチして伝えることがとても大切であり、このことは月並みな言葉ではありますが、患者さんに真摯に向き合うことであると考えております。
症状や痛みを改善すると共に歯科でお悩みになっている方々に望ましい歯の使い方をお伝えし、できるだけ自分の歯を長持ちさせることを治療の根幹に掲げています。
望ましい歯の使い方を心掛けることにより口腔周囲の筋は適正に鍛えられ、顔貌・姿勢が改善する可能性があるのです。
もちろんその時期が早ければ早いほど効果が上がることは言うまでもありません。望ましい歯の使い方の獲得は乳歯の時からすでに始まっているのです。このことは小児歯科で詳しく述べておりますので、ぜひご覧ください。