歯は役割はなんでしょうか?
いうまででもなく一番大きな役割はものを咬むためです。美味しく食事をするためにはできるだけ自分の歯で咬みたいものです。
多くの方が誤解しているのですが、実はものを咬むために歯が接触している時間は1日でわずか10~15分程度しかありません。
ではものを食べるとき以外、下あごはどのような状態にあるのが望ましいのでしょうか?
何もしていないときやリラックスしているときや睡眠時に上あごの歯と下あごの歯のベストポジションはどこでしょうか?
安静時
「ものを食べるとき以外は、唇を閉じて上下の歯は接触させないでおくか、下あごを少し前に出して前歯同士を軽く当てておくことが望ましい」とされています。この時、舌は歯と歯の間に挟まないで舌の先が上あごの前歯のすぐ後ろに来るようにしておきます。
ものを食べるとき以外は鼻呼吸が望ましく、口は閉じておきます。
睡眠時
寝ているときは下あごにかかる重力は起きているときに比べ大きくなっていることに気づいてください。
起きているときは下あごは重力で下に下がりますが、寝ているときは後ろに下がるということを理解してください。
「睡眠中は唇を閉じて上下の歯は接触させない状態を保つ」ことが理想です。睡眠中、歯が接触するケースとしては「くいしばり」「歯ぎしり」等が挙げられます。残念ながらこれらの習癖の原因についてはまだ解明されていません。
しかし、この習癖が「歯」「歯周組織」「顎関節」「筋肉」にかなりのダメージを与えていることは知られています。