一般歯科(歯を残す優先順位)

1.歯槽骨(しそうこつ)
2.神経
3.エナメル質、象牙質

若年時には歯周病に罹患することは少ない為できる限りエナメル質 象牙質 神経を残す治療を心がけています。ですがある程度年齢を重ねていくと歯周病の症状が出始め 歯槽骨が溶けていき、歯周組織(歯肉・歯槽骨)が咬む力に耐えられなくなってきます。
このとき、歯はどうにかして自身を支える歯槽骨を再生しようとします。
その結果、歯は移動し、多くの場合には伸びやすい方向に成長していくこととなります。

このような状況になってくると最低限歯槽骨を守る治療を考える事になります。
歯は24時間を通してどの様な力がかけられるかによってその力に従って私たち自身が死ぬまで動き続けるようです。
このような歯の望ましくない移動を防ぐためには何が必要かというと、第1には歯磨き、歯茎磨きによって歯を支える骨や歯茎(しけい)を健康に保つことです。さらにこれに加えて
1.歯にかけられる力をコントロールすること  
歯にかけられる力は   
◇咀嚼による力(特に偏った力)   
◇日中、無意識に行う歯の接触   
◇就寝後の歯の噛みしめや歯ぎしり
が挙げられます。
2.唇を閉じて鼻呼吸を意識する(鼻で息をする 歯には口呼吸は好ましくない)
3.望ましい歯の使い方をする(詳細についてはこちらをご参照)以上のことが挙げられます。結論から言うと歯を残すためには、最低限歯を支える歯周組織が咬む力に耐えられる程度の状態が必要であるということです。